【バチェラー4🌹考察①】黄さんの問題点、中野さんが実質棄権した理由

黄さんは、おそらく今までのバチェラーの中で一番、ここで結婚相手を見つけるぞという意気込みを持って参加していたと思う。
 
一人一人の参加者と過ごせる時間の短さを知っているからこそ戦略を持って旅に臨んでいる姿勢は好感が持てたし、はたから見ている分にはキスをする理由についても十分納得ができた。
 
ただ、黄さんは確実に多くの参加女性の心をざわつかせていたし、ただキスを連発しているだけで(参加女性だってある程度色んな覚悟をしてこの場にいるはずなのに)ここまでなる?とは思っていた。
 
エピソード7を観て、私の感覚は間違っていなかったと思ったし、その理由についても言語化できる気がしたので、ここで書いてみたいと思う。
 
 
エピソード7で私が黄さんの言動に???と思ったのは、
・休井さんのお父さんに対して「結婚の決め手はなんですか?」発言
・秋倉さんに対して「好きな人と(涼子みたいに)好いてくれる人とどっちを選んだらいいんだろう?」発言
・秋倉さんのお父さんに対して「結婚したら(嫁に)守ってもらえますか?」発言
 
 
黄さんは、相手と向き合う時間は相手だけを見ると言っているにも関わらず、自分の選択の迷いを、実家訪問で相手やその家族に対してぶつけてしまっている。
 
しかも、上記の発言で黄さんが何が言いたいかっていうと、要するに、
 
「自分が好きなのは藤原さん。でも、藤原さんは自分のことを好きになってくれてなくて、選んでも傷つきそうで怖い。
だから自分のことを好きになってくれて、愛してくれそうな人を選ぶべきなのか迷っている。
でも、藤原さんを選ぶ以上のメリットを、君たちは本当に提供してくれる?僕が選べるくらいに、幸せになれるって確信を持たせて欲しい。」
 
ってことだよね。。。
 
 
オンエアされていない時間も終始そんなスタンスだったからこそ、秋倉パパは、この人はこの先ずっと娘を愛してくれるだろうか?と不安に感じて、苦言を呈してしまったんだと思う。
 
休井さんと秋倉さんの実家訪問は、少しでも藤原さんを知ろうと必死だった藤原さんの実家訪問とは全然スタンスが違くて笑
 
おまけに秋倉さんには残酷すぎるお悩み相談までしてしまうという!
 
 
秋倉さんが、黄さんの気持ちが自分ではなく藤原さんに向いているって気づいていること、黄さん自身も分かっているに決まっている。
 
それなのにあそこであんな風に質問を投げかけるなんて、あまりにも秋倉さんの気持ちを蔑ろにしすぎではないだろうか…
 
それに対して明るく背中を押してあげた秋倉さんはただただ素敵だったし、(多分選ばれるけど)黄さんには勿体無い!と思った。
 
 
で、なんかこのやりとり既視感あるなーと思った時に思い出したのは、中野さんの
 
「今の自分の立場の理解を求めてきたりして、自分とのデートに集中できていないのかなって思った。もっと自分を見て欲しかった。」という発言。
 
私はエピソード6を観た時、あれだけ泰然としていて、修羅くぐってきてそうな中野さんですら、恋すると乙女になってメンヘラ化してしまうのかーと可愛いような残念なような複雑な気持ちになっていた(推しだったしね)。
 
でも、あれは中野さんからしたら「もう手詰まり!」って状況だったんだと思う。
 
 
中野さんはあのデートで、黄さんの気持ちがもう自分ではなくて藤原さんに行ってしまっていることに気づいたんだろうなって。
 
黄さんとしても、あのデートは「かつて好きだった綾香に今自分はどんな気持ちを抱くだろうか?」という思いで設定したのだろうし、
実際にデートをしてみてそこまでテンションが上がらなかったからこそ、中野さんを知ろうというデートというよりは、自分の愚痴を聞いてもらうデートになってしまった。
 
そして、中野さんとしては、黄さんはもう自分に恋をしていない、でも自分は「危うい」と言われて人として信頼されている訳でもない(結婚相手として理想の相手にはなれない)、
じゃあ、この先どうアプローチしていけばいいの?ってなってしまったんだと思う。
 
 
最初あのカクテルパーティーを観た時は、中野さんの「私の危うさを止めてよ」というスタンスは、子供っぽいなーと思っていた。
 
でも、中野さんとしては「危うくても突き進みたい位好き」という感情が黄さんの中にないのであれば、もう無理だと悟ってしまっていたのだと思う。
 
だからその言葉を引き出すための確認作業(実質棄権)くらいしかすることがなかった。
 
そしてその感覚は間違っていなくて、中野さんはその回で落とされてしまった(エピソード3くらいのまだ好きな時だったら絶対あそこで落としてない)。
 
 
とはいえ中野さんにも落ち度はある。
 
追い込まれた状態の黄さんに対して駆け引きをしたのは悪手だったし、
多分元彼を振ってバチェラーに参加したという悪女エピソードもしれっと話しちゃったのだろうし(黄さんの言う通りめちゃくちゃ正直な人だから)、
1回目のデートでお泊まりをしたのも(誘っておいて大いに身勝手な話だけど)やっぱり結婚相手としてマイナスに働いてしまったのだろう。
 
はじめから結婚相手としてのアピールをする気がないのだから、恋愛感情を持たれなくなった時点で手詰まりになるのは黄さんのせいではない。
 
とはいえ、それを言語化されるくらいに中野さんに感じさせてしまったのは黄さんの責任だし、もっとケアしてあげれば彼女のあんな姿が配信されることはなかっただろうなと思った。
 
 
いずれにしても、黄さんは久保りんのように誰にでも器用に対応できるわけでもなく、真也のように自分の思いに一直線なわけでもなく、
 
好きな人には踏み込みきれず、好きじゃない人には興味がないのがダダ漏れ(りむりむに対するデートとかもひどかったよね!)というなんとも微妙な立ち居振る舞いをしてしまっていた。
 
てか、かつて「一緒にいる時間に自分を見てくれない」って理由で参加者を不安にさせたバチェラー(バチェロレッテ)がいただろうかw
 
 
藤原さんに対しても俯瞰で接しすぎで、一視聴者としては、バチェロレッテを通じて自分自身に対する内省は深まらなかったんだなー、同じことを繰り返しているなーという印象だった。
 
せっかく好きになったのなら、無理なのが分かっていたとしても、一回くらい強く踏み込んでみればいいのに…黄さんのそういう姿こそ私たちは見たかったのに…って。
 
バチェロレッテでも、周りを煽るとかそういう戦略的な部分ではすごく大胆なのに、自分の感情に向き合うとかそれを素直に出すとかそういう部分についてはすごく臆病だったけど、今回も全く同じだなって思った。
 
 
それは本人の性格なのか過去の恋愛のトラウマなのか(おそらくその両方だろうけど)、どこか上っ面でビジネスライクで、一緒にいる女の子に気持ちが通じてないって思わせてそうなんだよね。
 
もっと参加女性の深い感情に揺さぶりをかけられていたら、彼女たちの納得感とか恋心も違った結果になったんじゃないかなと思う。
 
 
「僕はこうこうこういう真っ当な理由でキスをしている。だから僕は(一応傷つけたことに対しては謝るけど)全然悪くないし、君も納得してくれるよね?」というスタンスは、
 
別に理屈としては間違ってはいないのだろうけど、人の感情に対する理解とかケアが不十分で、スタジオトークではそういうことをみんな言いたいんだろうなって感じがした。
 
とはいえ、
•自己開示が苦手で他人の感情の動かし方が分からない
•目の前の相手の気持ちよりも、自分の気持ちとか理屈に意識が向いてしまう
というのは、自分を守って気を張って生きてきた人にありがちな性格ではあると思う。
 
 
まあ、「掴めないところが可愛くて、そんな黄さんも十分魅力的」と言い残した中野さんは、実は黄さんの1番の理解者だったのかもしれませんな(・ω・)